年賀状を出さないのは非常識?現代における世間的な評価と注意点

年末が近づくと「今年こそ年賀状をやめたいけれど、非常識だと思われないかな?」とモヤモヤする人も多いのではないでしょうか。
私も同じように悩んでいた時期がありました。
特に、年賀状を出さないと親戚や義理の実家から冷たい目で見られるのでは、上司や職場での評価に響くのではと不安になりますよね。
また、自分は出さないつもりでも、いざ届いてしまうとどうやって返せばいいのか焦ってしまうものです。
年賀状を出さない人が増えているとはいえ、どこまでがセーフでどこからがマナー違反になるのか、その線引きはなかなか難しいですよね。
そこで今回は、年賀状を出さないことに対する世間の意識調査から、非常識にならないための具体的な対処法や年賀状じまいの伝え方までを詳しくまとめてみました。
この記事を読めば、罪悪感なくスマートに年賀状のやり取りを整理する方法がきっと見つかると思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 年賀状を出さないことが世間的に非常識かどうかの結論
- 相手から年賀状が届いてしまった時の具体的な返信マナー
- トラブルにならない相手別の年賀状じまいの伝え方
- 無理なく負担を減らせる年賀状の便利な代替手段
年賀状を出さないのは非常識か意識調査から結論を解説
「年賀状を出さない=非常識」という考え方は、現代においてどのように変化しているのでしょうか。
ここでは、実際の郵便料金や年代別の意識調査などから、世間の本音とマナーの境界線について解説していきます。
年賀状を出さない選択は非常識ではない
結論から言うと、今の時代、年賀状を出さないこと自体は決して非常識ではありません。
環境への配慮やデジタル化の波、そして個人のライフスタイルの変化により、年末年始の挨拶の形は多様化しています。
かつてのように「出さない人は非常識」と一方的に決めつける風潮は、社会全体で大きく薄れてきているのが実情ですね。
むしろ、「出さなければならない」という義務感から解放され、LINEやSNSといった手軽な手段で新年の挨拶を済ませるスタイルが一般化しているのです。
自分自身の時間やコストを見直し、選択的なお付き合いをしていくことは、現代の合理的な判断だと言えるでしょう。
形式よりも気持ちの通じ合いが重視される時代へ
年賀状はもともと、遠方に住んでいて普段なかなか会えない方へ新年の挨拶と安否を伝えるための手段でした。
しかし現在では、スマートフォンを使えばいつでも気軽に相手の近況を知ることができますし、瞬時にメッセージを送り合えます。
形式的な紙のやり取りにこだわるよりも、相手を思いやる気持ちを普段から大切にすることのほうが、人間関係においては本質的だと考える人が増えているのかなと思います。
届いた年賀状を無視して返さないのは非常識になる
出さないこと自体は自由ですが、たった一つだけ気をつけておきたい「非常識」と受け取られかねないNG行動があります。
それは、相手から年賀状が届いたのに、完全に無視をして何も返さないこと(いわゆる年賀状スルー)です。
注意:完全スルーはリスク大!
相手はあなたのために時間とハガキ代を使ってくれています。
悪気はなくても、何も反応しないと「関係を絶たれた」「軽んじられている」と誤解を生む原因になってしまいます。
自分からは出さないと決めていても、届いた場合には必ず何らかの形でお礼と挨拶を返すのが、大人の最低限の礼儀ですね。
相手の手間と好意を無下にしてしまうと、せっかく築いてきた良好な人間関係に思わぬヒビが入ってしまう恐れがあります。
はがき料金やコスト面から年賀状を出さない派が過半数に
年賀状離れが進む大きな要因の一つが、はがき料金の度重なる値上げや作成コストです。
郵便料金の値上げなどが続く中で、「費用対効果」や習慣を見直す人が増えています。
1枚あたりの単価が上がることで、数十枚〜数百枚単位でやり取りしていた方にとっては家計への影響も決して小さくありません。
年賀葉書の発行枚数も年々減少の一途をたどっており、各種意識調査でも今や「年賀状を出さない派」が過半数を占める多数派へと移行しています。
もはや「全員が出すもの」というかつての常識は崩れ去り、出さない選択をする人がマジョリティになっているのが実情です。
年賀状を出さない人の年代別割合とシニアの意識
年代によっても年賀状に対する意識は大きく異なります。
20代〜30代の若い世代では、そもそも紙の年賀状を出し合う文化が薄く、SNSでのリアルタイムな挨拶が基本です。公的機関の調査でも若年層におけるSNS利用率は9割前後に達しており、新年の挨拶も手軽なメッセージツールへ移行している実態がうかがえます。
(※出典:総務省情報通信政策研究所『情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査』)
一方で、60代以上のシニア層では、長年の習慣や安否確認の手段として年賀状を重んじる傾向がまだ強く残っています。
補足:シニア層の変化
ただし、最近では70代以上の方でも「高齢になり文字を書くのが辛くなった」という理由から、終活の一環として自発的に年賀状を卒業される方も増えてきています。
世代間の感覚のズレを理解しておくことで、相手に合わせた柔軟な対応が取りやすくなります。
相手がシニア層の場合は「出さないのが普通」と割り切ってしまうと角が立つこともあるため、相手の価値観を尊重した配慮を心がけたいところですね。
会社や職場で年賀状を出さないリスクと虚礼廃止
ビジネスシーンではどうでしょうか。
近年、多くの企業でSDGsの観点やペーパーレス化、そして社員の負担軽減を目的とした「虚礼廃止(年賀状のやり取りの禁止)」が広がっています。
取引先同士やお互いの社員間での年賀状送付を取りやめる企業は年々増加傾向にあります。
会社として明確に虚礼廃止を宣言している場合は、出さなくても全く問題ありません。
しかし、そうしたルールがない職場で、お世話になっている上司や取引先に自分だけ出さないのは、評価や今後の関係性に影響するリスクがゼロではありません。
職場の暗黙のルールや周囲の動向をしっかり確認してから判断するのが安全ですね。
上司や先輩への対応を見極めるコツ
もし職場内で年賀状のやり取りが行われているか分からない場合は、同僚や少し年上の先輩に「年末年始の挨拶って年賀状を出されていますか?」と軽く聞いてみるのが一番確実です。
周りが誰も出していないのに自分だけ張り切って出す必要もありませんし、逆に全員が出している中で自分だけ抜けて気まずい思いをするのを防ぐことができますよ。
義理の実家や親戚関係で非常識を避ける喪中マナー
親戚関係、特に義理の実家とのやり取りで一番トラブルになりやすいのが「喪中」の扱いです。
「年賀状を出さないから関係ない」と思って喪中はがきを出さなかったり、逆に喪中の相手に誤って年賀状を送ってしまったりすると、親族間で大きな亀裂を生む可能性があります。
要点:喪中マナーの徹底を
誰が亡くなったか(何親等か)によって、喪中欠礼が必要な範囲は細かく決まっています。
自分は出さない主義でも、配偶者の親族ルールに合わせるなど、親戚間での歩み寄りと確認が不可欠です。
親族間のルールは家ごとに異なることも多いため、迷ったら必ずご家族と相談するようにしてください。
お互いの「当たり前」が違っているケースも多いため、事前にすり合わせをしておくことが余計な摩擦を生まない秘訣です。
年賀状を出さないと非常識になる前に知るべき対処法
ここからは「自分は出さないと決めたものの、予期せぬ事態が起きた時」の実践的な対処法をご紹介します。
関係をギクシャクさせないためのスマートな対応を身につけておきましょう。
出していない人から年賀状が届いた時の返信マナー
こちらからは出していない相手から、お正月に年賀状が届いてしまった!そんな時は焦らず、まずは「松の内(一般的に関東では1月7日、関西など一部地域では1月15日まで。近年は全国的に7日を目安とすることが一般的)」に間に合うように、すぐに年賀状を書いて返信しましょう。
三が日の間に返信できるなら、遅れた言い訳などは書かず、通常の年賀状として明るく新年の挨拶を書けば大丈夫です。
4日以降に投函する場合は、「ご挨拶が遅れまして申し訳ありません」と一言書き添えると、より丁寧な印象になりますよ。
返信時に気をつけたい文面の配慮
「年賀状をいただいてから書きました」というニュアンスがあからさまに出てしまうと、受け取った側も少し寂しい気持ちになってしまうことがあります。
「昨年は大変お世話になりました」「温かいお年賀をいただきありがとうございます」といった感謝の言葉を添えることで、返信が遅れたことへの気まずさを和らげることができます。
松の内を過ぎて届いた時の寒中見舞いによる返信
旅行や帰省などで郵便物の確認が遅れ、返信が「松の内」を過ぎてしまう場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」として返信するのが正しいマナーです。
- 「あけましておめでとう」などの賀詞は使わない
- 年賀はがきではなく、通常はがき(郵便はがき)や私製はがきを使う
- 文面には「新年のご挨拶が遅れてしまったお詫び」と「年賀状をいただいたお礼」を記載する
立春(2月4日頃)までに相手に届くように投函すれば、失礼にあたることはありません。
もし立春も過ぎてしまった場合は「余寒見舞い」として挨拶を届けるのがスマートです。
角を立てずに縁を切らない年賀状じまいの伝え方
「毎年届いてから返すのも面倒だし、今年でスパッとやめたい」という場合は、「年賀状じまい」を宣言するのが一番の解決策です。
ただし、いきなり無言でフェードアウトするのは印象が悪いため、「今年を最後に失礼させていただく」旨を事前に伝えるのが大人のマナーです。
伝える際のコツは、「特定の人だけでなく、全員に対してやめる」というスタンスを強調することです。
「デジタル化に移行するため」「年齢的な理由で」など、誰もが納得しやすい客観的な理由を添え、最後に「今後はLINEやメールでよろしくお願いします」と代替の連絡手段を書いておけば、縁を切るつもりではないことが伝わります。
友人や親戚へ送る年賀状じまいの実践的な文例集
相手との関係性に合わせた、具体的な年賀状じまいの文例をいくつかご紹介します。
そのままアレンジして使ってみてくださいね。
| 送る相手 | 文例のポイントと一例 |
|---|---|
| 親しい友人向け | 【ポイント】明るくカジュアルにLINEへ移行を促す 「時代の変化に合わせて、年賀状でのご挨拶は今年限りとすることにしました!今後はLINEやSNSで気軽にやり取りできたら嬉しいです。今年も一緒に飲みに行こうね!」 |
| 親戚・目上の方へ | 【ポイント】加齢や生活の変化を理由に丁寧に 「誠に勝手ではございますが、本年をもちまして、どなた様へも年賀状による年始のご挨拶をご遠慮させていただくことといたしました。今後は電話等で変わらぬお付き合いをいただけますと幸甚です。」 |
最後の年賀状の隅に一言添えるか、11月〜12月に別途ハガキを送るのがスムーズです。
相手が年賀状を準備し始める前に届くよう手配できれば、相手側も翌年からの作成リストから自然に外すことができるので親切ですね。
やめる前に検討したい負担を減らす印刷サービス
「年賀状を書く手間やプリンターのインク切れにはイライラするけれど、完全にやめてしまって人間関係が途絶えるのは寂しいかも…」と迷っている方は、無理にやめるのではなく「オンラインの年賀状印刷サービス」を利用して徹底的にラクをするという選択肢もあります。
最近のサービスは、スマホ一つでデザイン選びから宛名印刷、さらにはポストへの投函代行まで全てやってくれます。
本当に大切な数名(親友や恩師など)にだけ絞って、便利なサービスを活用しながら細く長く続けるのも、無理のない素敵な選択肢だと思います。
投函代行まで任せれば年末の忙しさもゼロに
宛名住所の入力さえ一度済ませてしまえば、翌年以降はタップ数回で注文からポスト投函まで完結します。
寒空の下ポストまで足を運んだり、印刷ミスでハガキを無駄にしたりするストレスも一切ありません。
手間だけを上手に省きながら、心のこもった挨拶を残す手段として活用してみるのもおすすめですよ。
年賀状を出さない選択は非常識ではなく個人の自由
結論として、年賀状を出さないことは決して非常識ではなく、個人のライフスタイルに合わせた自由な選択として認められる時代になりました。
大切なのは、年賀状という「紙の形式」にこだわることではなく、相手への感謝や敬意を別の形でどう伝えていくかです。
完全スルーや無言のフェードアウトなど、相手を不安にさせる行動さえ避ければ、人間関係が壊れることはありません。
ご自身の負担にならない範囲で、心地よい距離感のお付き合いを見つけてみてくださいね。